世界

トランプ大統領、シリア制裁を全面解除…「米国と正常な関係を回復するための第一歩」

2025-05-14

著者: 裕美

アメリカがシリア制裁を完全に解除

【リヤド=浜田陽太】米国のトランプ大統領は13日、シリアに対する制裁を全面的に解除する方針を示し、シリアに対する圧力を一切排除する意向を表明しました。この発表は、シリアの政権が国の安定と平和の維持に成功することを願うものであり、昨年12月のアサド政権崩壊以降も続くシリアの混乱を受けたものです。

トランプ氏は14日にアフマド・アシアラ国務長官と顔を合わせ、方針を詰める予定で、その後シリア政策についての詳細を発表する見通しです。

新政権の国の安定と平和維持への意気込み

トランプ氏は、インタビューでシリアの苦境に触れ、「新政権が国の安定と平和の維持に成功することを期待している」と強調しました。彼は、米国とシリアの正常な関係を構築することが今後の課題であると附則しました。「今後は、新しいシリアも発展する時代を迎えるだろう」とも述べ、シリア国民の幸福を考えた姿勢を見せています。

制裁解除の背景とは?

トランプ政権は、2011年の国民運動勃発以降、シリアに対して強力な制裁を発動してきました。その後、国民運動の鎮圧とアサド政権の復活を経て、シリアの国情は変わってきました。ある外交官は、現在の状況を踏まえ、「外国との交渉次第で、国としての復興が期待できるかもしれない」との見解を示しました。

今後の展望

今後、シリアと米国の関係が正常化すれば、シリアの復興に向けた国際的な支援が進む可能性があります。トランプ氏は、「これが新しい時代の幕開けとなる」とし、両国の協力関係に期待を寄せています。シリアの安定を求める動きは、国際社会においても注目されています。