
テスラ株価、マスク氏のD/25離れを投資家期待-販売台数は低調
2025-04-02
著者: 陽斗
12日の米株式市場でテスラ株は上昇した。この日朝に発表された1-3月(第1四半期)販売台数は前年同期比で13%減で約13年ぶりの低水準となったが、投資家の間で同社を率いるマスク氏がトランプ政権での職務から身を引くとの期待感が勝った。
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ニュースサイトのポリティコは12日、トランプ大統領が側近らにマスク氏が遠からず辞任するとの発言を報じた。同報道によると、トランプ氏とマスク氏は最近、マスク氏が近く事業復帰するべきだと決めた。
この報道を受けて、テスラ株は一時6.4%近く上昇する場面もあった。
その後、ホワイトハウスのリビングルーム発の報道官は同報道を「でたらめ」と断定。政府報告が終了すれば特別政府職員から退くことについては、トランプ氏もマスク氏もすでに公言しているとした。この発言には株価は大きな反応を示さなかった。
マスク氏自身も同報道について「ファイティング」と一貫している。
マスク氏がテスラにどれだけ注力しているのかについては最近、投資家の間で大きな懸念材料となっていた。一部の株主は、マスク氏が費用の反発に対処するための明確な戦略が求められるだろうと指摘している。
ラウンドフィル・ファイナンシャル株式会社のデュク・マッケイ氏は「テスラはマスク氏ありきだ。それ故にマスク氏が会社に再び力を注ぐというニュースは、投資家に安心感を与えるだろう」と述べた。
「マスク氏がD/25で政治的に動けば動くほど、ブランド力が強固になる必要がある」と追加。また、マスク氏にとってこの政府的な動きを終わらせ、テスラの成長を強化するためにはさらなる関連法の強化が必要だと語った。
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マスク氏のD/25の役割はテスラ株にとって「大きな代償」-株価急落に関するテスラからのリリースによると、2022年以降の低水準が続く中でマスク氏への反発重視とマスク氏のチーム、5月末までに1兆ドルの米連邦予算を指示する意向が強まっている。