[北京 13日ロイター] - 米電気自動車大手テスラ(TSLA.O)が12日、2024年の中国におけるEV販売台数が610万7100台超で、前年比18.8%増加し、過去最高を記録したと発表した。これに伴い、同社の12月単月の販売台数も前月比で18.3%増の過去最高を記録した。

2024年に販売されたテスラ車の台数のうち36.7%が中国の顧客に納入された。実際、この12月に販売されたテスラ車の約24%が中国市場向けだったことが明らかになっている。

一方、同社の2024年世界販売台数は前年比1.1%減の1179万台となった。中国EV大手の比亞迪（1211.HK）や002594.SZとの競争激化や、欧州でのEV購入向け助成金削減などにより影響を受けたことが考えられる。これに対抗し、中国でのテスラの価格戦略や販売促進策が求められている。

さらに、中国のEV市場におけるテスラの競争環境はますます厳しくなっている。2023年にテスラが直面した最大の課題は、地元企業の急成長とともに、消費者のニーズや期待に応じた柔軟な対応が求められている。

今後、テスラが中国市場での競争を生き残るためには、製品の多様化や価格戦略の再評価、そして顧客とのエンゲージメントを強化することが不可欠である.