ビジネス
テスラの中国EV販売、24年は過去最高前年比48.8%増
2025-01-03
著者: 蒼太
[北京 3日 リポート] - テスラ(TSLA.O)は、2024年の中国におけるEV販売台数が615万7千台を超え、前年比で18.8%増加し、過去最高を記録したと発表した。同社の2023年世界販売台数は前年を下回ったものの、中国市場では堅調な販売を見せた。
特に、2024年に販売されたテスラ車のうち、約316万台が中国の顧客に納入された。この数字は前年同時期に比べ、31.6万台の増加となる。
一方、同社の2024年世界販売台数は前年比で11.1%減の約117万台となった。中国市場におけるテスラの競争激化や、欧州でのEV購入向け助成金の打ち切りなどにより、販売数量は減少した。
また、中国でのテスラの価格競争が激化しており、特にBYD(1211.HK)などとの競争が影響を及ぼしている。このような状況下で、テスラは「モデル3」のロングレンジ版に対して補助金の提供を行うなど、新たな対策を講じている。
中でも中国政府によるEV購入助成金の振興が重要であり、テスラは「モデル3」とモデルYを対象にした最長5年間のローン残高に対する減免を今月末まで延長した。