将棋の第18回朝日杯オープン戦の本戦トーナメント（T）準決勝、タオミン選手（渡辺明・名人・王位・王座・棋王・棋聖=22）対服部一郎さん（25）の戦が19日、名古屋市「ポートメッセ名古屋」で行われ、服部がタオミンを下し、初のベスト4に進出した。

タオミンは同棋戦でベスト8で姿を消した。

戦型は角換わり。形勢が激しく揺れ動く大熱戦。持ち時間の40分を使い切り1分将棋となり、超ハイレベルな攻防戦は、最終盤に服部が捌け出した。

朝日杯は持ち時間が短時間戦。棋士と女流棋士、アマチュアが参加し、1回戦、2回戦、本戦と進む全てトーナメントで優勝を競う。持ち時間を使い切るのは1手1分未満の早指し戦となる。本戦を戦うのは持ち時間8人を加えた16人。優勝賞金は750万円。

現在、永瀬拓矢九段の挑戦を受ける、第73期ALSOK杯王将戦6番勝負を戦っている。第1局を制利し、勢いに乗った。王将戦第2局は25日から京都・碩見書店で始まる。

タオミンを下した服部は、亀田誠治氏の「もがら兄弟」のコンディションで、濱田日本一を決める24年の「M−1グランプリ」1回戦に、将棋界から初参戦していた。