テクノロジー

タムロン、ミラーレス対応の新「90mmマクロ」を発表

2024-09-27

タムロンは9月27日(金)、東京で「メディア向け新製品体験会」を開催し、9月26日(木)に発表された新製品「90mm F/2.8 Di III MACRO VXD(Model F072)」、通称「タムキュー」として知られるレンズを展示した。

体験会では、映像事業本部のマケティング部の三浦幸大氏が登壇し、新製品の開発背景について語った。「2016年にデジタル一眼レフカメラ用の90mmマクロレンズを発売してから長い時間が経つが、特に強い理想を追い求めた結果です」と述べ、45年にわたるタムロンのマクロレンズの歴史を紹介しつつ、最新技術を融合させた製品があることを強調した。

新製品は、高速・高精度なAF性能、12枚羽根の円形絞り、そして美しいボケ味を実現したコンパクトな設計で注目を集めている。三浦氏は「マクロ撮影だけでなく、ポートレートや風景撮影、さらには動物撮影など、幅広いジャンルで特別な写真表現を楽しんでいただけるレンズです」とコメント。特に風景写真家やポートレート写真家から高い評価を受けている。

映像事業本部の開発推進部商業企画課の加藤篤志氏は、製品開発における重点を「特にフルサイズミラーレスカメラでの使用を想定し、長時間の使用でも指が疲れないように工夫した」と説明。具体的には、フォーカスリングの下にあるグリスの柔らかさを何度も変更し、開発チーム全員で理想的な操作感を追求しました。

その結果、特に動きがあり続ける被写体の撮影、すなわち動画撮影にも力を入れた新たなデザインを独自に実現させた。加藤氏は「高い感度を出すためだけでなく、実際の使用感を重視しました。このフォーカスリングは特に写真撮影だけでなく、動画撮影時にも非常に使いやすい」と自信を持って語った。

そして加藤氏は、色再現性についても説明。「タムロンレンズの特長である色の再現性の高さは健在です。特に青い花を撮影した際、その鮮やかさや繊細な色調の変化がしっかりと表現されます。後処理での色調整もあまり必要ありません」とアピールした。

今回の新レンズは、実際の使用感が強調されており、自分のスタイルで自由に撮影を行う楽しみが際立っている。加藤氏は、「今回は新レンズで実写をしたので、我々もお披露目したい」と話し、さらなる進化を期待させるプレゼンテーションを披露した。どのように新しい90mmマクロレンズが写真の世界で革新をもたらすのか、多くの写真愛好家が注目している.