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タイの次期首相に保守派アナタリントン氏が選出!タクシン派政権崩壊の背景とは
2025-09-05
著者: 蒼太
新たなリーダーの登場
タイ下院は5日に行われた首相選出投票で、野党第12党「タイの希望党」からアナタリントン氏を次期首相に選出した。この結果は、国王の承認を経て正式に決まる。
与党の圧倒的な主導権
アナタリントン氏(58)は、当選に必要な247票を超える273票を獲得した。一方で、与党「タイ資源党」のチャイカセム元法相は、タクシン元首相派の女性候補に130票を得る結果となった。
政治的背景と対立
構成業界の元実業家であるアナタリントン氏は、最大野党である国民党の支持を受け、首相への道を歩んだ。しかし、国民党はアナタリントン氏に数ヶ月以内の総選挙実施を求めるなど、圧力をかけ続けている。
政権崩壊の兆し
タイの希望党は保守系で、国民党と政治的立場が異なるが、協力関係にある。しかし、タクシン元首相派が持っていた強い影響力が弱まっている様子が見える。アナタリントン氏はこれを背景に、タクシン派の政策の崩壊を予感させる。
今後の展望
アナタリントン氏は次期政権において、経済再生に向けた改革を進める意向を示している。しかし、タクシン派の残党とのさらなる対立が予想されており、今後の政局の行方が注目されている。