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台湾高官、トランプ政権と極秘会談で言及 FT報道

2025-04-05

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【ワシントン=共同】英フィナンシャル・タイムズ(FT)は4日、台湾の総統顧問、国家安全会議の高官がトランプ政権との間で極秘会談を持っていたと報じた。会談は台湾の行政機関を訪問した際のもので、米台間の「特別なチャンネル」との位置付けがされている。これは第二次トランプ政権発足以降、台湾情勢を内政問題と位置付ける中国の反発を招く可能性が高い。

FTによると、顧問は今週に入り、台湾政府を訪問し、4日に会談が行われる方向だったが、既に実施されたかどうかは明らかではない。

中国は台湾周辺で今週、トランプ政権発足以降では初となる大規模軍事演習を行っており、今回の会談が実施されれば双方の緊張がさらに高まる可能性がある。

米国は台湾との公式な外交関係を持たないが、台湾の防衛を支持し続けており、最近では武器売却や経済協力が進んでいる。今回の会談によって、米台関係が一層強化されることが期待されている。

また、今回の会談の場所はワシントン近郊とされており、当局による厳重な警備が施される予定である。関係者の間では、会談の結果が今後の米中関係、特に台湾問題に対するアプローチに大きな影響を与えるとされている。

台湾は中国との関係を巡って複雑な立場にあり、国際社会の中で矢面に立たされている。特に最近の地政学的な緊張が高まる中、台湾の重要性はますます高まっている。国際社会の注目が集まる中、今後の動きに注視が必要である。