台風25号は、今日16日の午前に熱帯低気圧に変わる見込みです。熱帯低気圧に変わっても、先島諸島や諫早本島では激しい雨が降ることが予想されています。そのため、大雨による土砂災害などに十分注意してください。

熱帯低気圧に変わっても、大雨に注意

台風25号は、午前3時現在、パシフィック海域を北北東に進んでいます。この台風は、今日16日に熱帯低気圧に変わる見込みで、先島諸島に近づくでしょう。

しかし、熱帯低気圧に変わっても油断は禁物です。熱帯低気圧本来の湿った空気の影響で、大雨の状態が不安定になり、局地的に強い雨が降ることがあります。先島諸島（西表島や石垣島など）や諫早本島では激しい雨や道路が川になるほどの降水量が予想されています。土砂災害や低い土地の浸水に十分注意が必要です。

17日6時までに予想される24時間降水量（多い地点で）

沖縄本島地方 80ミリ

八重山地方 80ミリ

台風24号

非常に強い台風24号は、午前3時現在、フィリピンの東を北西に進んでいます。今後は勢力を維持したまま17日から18日にかけてフィリピンを通過し、南シナ海に進む見込みです。この台風についても日本への影響は少ないと予想されています。

台風が近づく前の対策 大雨に備えて

今回の台風では大雨が心配されますが、事前に備えておくポイントを3つ挙げます。

1つ目は、水害に備えて、雨どいを良くしておきましょう。土砂や落ち葉が詰まっていると、水が流れないことがあります。特に普段から掃除を怠っているところに注意です。

2つ目は、浸水による被害を防ぐために、家庭財道具や家電製品、食料品などは、高い所2階以上へ移動させておくと良いでしょう。下の段に置いているものは上に移動させるだけでも被害を小さくできる場合が多いです。

3つ目は、電源のコンセントは抜いておくと良いでしょう。電源のコンセントが水に浸かると、漏電やショートの恐れがあります。

いずれにしても、台風が近づいているからといって油断せず、台風情報を確認し、早めに対策を進めてください。

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日本気象協会 本社気象予報士 猪良幸福

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