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スパコン「富岳」の後継機開発が本格化!計算性能100倍の理研が未来を見据える

2025-08-22

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理化学研究所が発表した最新情報

理化学研究所が22日、スーパーコンピュータ「富岳」の後継機開発に本格的に着手したことを発表しました。この開発により、理研と富士通はさらなる計算性能の向上を目指しています。特に注目されるのは、富岳の100倍に達する計算性能の実現に向けて、3名の研究者がチームを組んでいることです。

新たな計算技術の導入

後継機は「富岳NEXT(仮称)」として知られるこのプロジェクトで、2024年1月に理研の研究が始まり、6月には富士通との共同開発が発表される見込みです。富士通は、全体システムの基本設計とCPU(中央演算処理装置)の開発を担っています。

AI技術による革新

富岳は、人工知能(AI)向けの高性能GPU(グラフィック処理装置)の導入が特徴であり、このエコシステムが発展することで、計算能力の向上が期待されています。具体的には、世界最高性能のCPUとGPUを新たに開発し、高速なデータ処理を実現します。

未来を見据えた研究の方向性

この開発は、AI活用による科学研究の革新や社会課題の解決にさらに貢献できるものとされています。特に、日本の技術や製品が世界に通用するようなエコシステムが構築されることを意識した声も上がっており、今後の進展が期待されます。理研の長は「世界的な企業間の競争に連携し、日本の技術力の向上を目指す」と語っています。