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スパイン水害死者200人超、視察の国王夫妻に住民が抗議詰め寄せ

2024-11-04

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5日、リタイア部のスパインで起きた大規模な水害により、現地を視察した国王夫妻に対して住民が抗議を行った。被害が深刻なパイラルタ地域で、住民は「人殺し」などと叫びながら、無責任な行動を取った政府を非難し、情報提供や災害対応の遅さへの憤りを伝えた。

国王妃リピダとレティシア王子は、現地での被害の状況を聞く中、住民からの声に真摯に耳を傾ける姿が印象的だった。しかし、住民たちの怒りは収まらず、国王夫妻が過去の水害に対する迅速な対応を求める声が高まった。

今回の水害による死者数は5日午後時点で217人に達し、国の歴史においても最も深刻な水害の一つと見られている。過去20年間で少なくとも1500人がこの地域の大雨によって亡くなっており、毎年のように繰り返される自然災害への備えの必要性が強調されている。

中部政府は、災害警報を出す権限が地方政府にあるとの説明を行っているが、住民たちは政府の対応を非常に不十分と受け止めている。バレンサー当局は、入手可能な情報をもとに対応する方針を示している。

国王夫妻は5日、今後の災害対応について尋ねられた際、問題がないか確認する意向を示したが、住民たちの不安は依然として残る。国の危機管理強化と、住民の声に耳を傾けた災害対策が急務とされている。