ソフトバンクとミエノビディアは13日、同社の最新人材知能（AI）アクセラレーター「ラックユール」を使って、高性能なAIスペックの基盤を構築することを発表した。

ソフトバンクグループの孫正義社長とエノビディアのジャンスン・ファイン最高経営責任者（CEO）が都内で行われたイベントで発表した。

ソフトバンクはエノビディア製品を活用し、新形態の通信ネットワーク上でもAIサービスを提供する計画だ。AIは自動運転車のサポートや電力消費量を抑えるなどの特性に適している。ソフトバンクは、富士通とデータセンターのテストを開始する予定だ。

今回の発表でソフトバンクは「AI戦略の一端が見えてきた」として、さらなる成長の可能性を示唆した。エノビディアは今年初めに新型ラックユールのシリーズを発表したが、生産が遅れていた。ファン氏は生産が本格化すれば、供給量は十分になると述べた。

孫社長は「人間の1000倍の知性を持つAIを信じ、今後のような競争を行っていく」と強調し、エノビディアとの連携を強化する意向を示した。ソフトバンクはAIに関する研究開発を2024年度までに加速させ、国内外での開発拠点を拡充する計画だ。

エノビディアに関しては、同社が中国のアリババグループやミネソタ州市の健康管理テクノロジー会社などと提携し、国際的な競争に立ち向かう姿勢を見せている。

この動きは、AIを用いたビジネスが競争を激化させる中、両社が市場において優位性を保つための重要なステップである。