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死んだ子に送り添えた母シャチ、再び同じ行動に 研究者らが感動

2025-01-08

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2018年に亡くなった子シャチを連れて17日間も泳いでいた母シャチ、「タレカ(別名:J35)」が、再び悲しむ様子を見せている。

研究者の間で「J16」として知られるタレカは、米ワシントン州北西海岸のピュージェット湾で、普段の生活を続けることができず、たびたびその行動が注目されている。タレカは、昨年12月に自らの子どもにあたるシャチが死亡した際、17日間もその遺体を抱いて泳ぎ続けることで全世界に感動を与えた。

その後、今年になってタレカは新たな子どもを持つことはなかったものの、最近になり再び同じような行動が報告されている。この行動を見る限り、タレカは未だに失った子を思い続けているようだ。

タレカの行動は、子育てや感情表現の面でシャチがどれほど豊かな存在であるかを示唆している。実際、シャチは高度な社会性を持ちながら、強い親子の絆を築くことで知られている。研究者たちは、彼女の行動が非常に自然であり、環境への適応の一環としても重要であると評価している。

また、タレカの行動は、海洋生態系における親子のつながりや感情の重要性を改めて考えさせられるものであり、多くの人々に生態系保護の重要性を再認識させるきっかけとなるかもしれない。今後もすると予想される研究に期待が寄せられている。これからもタレカと彼女の仲間たちの行動を注視していく必要がある。