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シャープ、カメラモジュール事業を台湾の子会社に売却へ

2024-12-27

著者: 愛子

【東京 12月17日】 - シャープ(6753.T)は12月17日、ポートナムでカメラモジュールを製造する連結子会社、サイゴン・エステックを台灣の電機機器受託生産大手、鴻海精密工業(2317.TW)に売却することを発表した。

今回は、デバイス事業に関する投資負担の低減を図ることが目的とされている。カメラモジュールの子会社シャープセンスグックを通じて保有するサイゴン・エステックの持ち分を来年5月末に売却した上で、8月末にシャープセンスグックが保有する機器・設備などの資産をサイゴン・エステックに移行する予定だ。

売却額は未定で、決定後に公表される。また、売却に伴い連結プラスで115億円の損失を見込んでいるが、まだ確定していないとした。

これは、シャープが再生可能なエネルギー技術や新たな市場開発に注力する中での戦略的な動きとされ、カメラモジュール市場での競争をより強化し、効率性を高める狙いがある。

さらに、昨今のカメラ技術の進化を背景に、市場の需要は高まっており、シャープは新規事業に注力することで、今後の成長を目指している。

この売却プランは、シャープが今後進めていく新たなビジネス戦略において重要な一歩となると期待されており、投資家にとっても注目のニュースとなっている。