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シティ、トレーディング部門が好調—利益目標達成に一歩近づく
2025-04-15
著者: 蓮
シティグループは15日、2023年第1四半期の決算を発表しました。トレーディング部門の業績が予想を上回り、特に富裕層向け事業やリテール業務も良好な結果を残しました。これにより、主な利益目標達成に一歩近づいたことが明らかになりました。
トレーディング部門の収入は60億ドル(約8兆5600億円)に達し、前年同期比で8%増加。株式は23%の大幅な伸びを見せ、ブルーバードの業績が驚異的なものとなりました。一方で、全体の予想平均は57億44000万ドルでした。
CEOフレイザー氏は、富裕層向け部門の収入が24%の21億ドルと過去最高を記録したことに注目しました。特にフルサービスの投資銀行業務に関連する報酬が増加したことが影響しています。
業績を見る際の指標として、有形全体の資本利益率(ROTE)は、2023年9月期に9.1%上昇。フレイザー氏は、来年末までにROTEを10-11%に引き上げる方針を表明しました。
利益目標の達成に向けた戦略として、構造の再編が進められ、外部からリーダーを採用し、数千人の削減が行われました。
シティ全体の2023年第二四半期純利益は21%増の41億ドル。特に、アナリスト予想を下回った数字には注目が集まりました。
投資銀行部門は、当期中に終了した案件の手数料収入を中心に収入が12%増の20億ドルに達しました。
フレイザー氏は、『結局、長年の取引不均衡やその他の構造的変化を犠牲にしながら、アメリカは引き続き世界をリードする経済であり、ドルは基盤通貨として残り続ける』と述べました。
予想外の利益増加により、シティは拡大を続け、次の四半期が注目されています。