世界

シンバブエ、200頭を食糧として エルニーニョ現象の影響、個体数調整も

2024-09-17

アフリカ南部のシンバブエ政府は17日、エルニーニョ現象による食料不足に対応するため、200頭の野生動物を捕獲し、住民に肉として配布する方針を明らかにした。リタ通信が報じたところによれば、8月には近隣のナミビアが同様の理由で83頭を捕獲する計画を発表している。

シンバブエでは「過去100年で最悪」(国連)とも言われる干ばつの影響で6800万人が食料不足に直面しており、シンバブエ政府は1988年以降となる猟獲の解禁に踏み切った。

現地では約40,000頭の野生動物が生息するが、政府は環境保護の観点から7万頭が適正であると説明。住民が野生動物に襲われて死亡するケースも増発しており、捕獲には個体数を調整する目的もあるとされている。この状況は今後も続くことが予想されており、国際的な支援が急務となっている。