視聴率低迷「紅白歌合戦」の存在意義は 本年も大分大学教授 明解!「公大忌」
2024-12-23
著者: 花
大分大学の教授が、NHK紅白歌合戦の視聴率が低迷していることについての意見を口にしている。データ調査によれば、平均世代視聴率は下降が続き、昨年は関東地域で第1部が27.5%、第2部は32.5%と過去最低を記録した。受信料で成り立つ歌謡祭の未来を、大分大学の文化研究科の教授と共に考えてみたい。
この視聴率低迷はどのように理解すべきなのか。1980年代半ば(昭和60年前後)から数字が落ち始め、以降は雪崩が続いている。この現象は新しい歌謡曲の誕生と密接に関連しており、音楽業界が移り変わる過程を見ていく必要がある。
日本の音楽制作の歴史を見ると、戦前から進化し続けてきました。音楽事務所の専門の作曲家や作詞家が生まれたのはその頃で、戦後にはラジオやテレビが登場し、次第に多様な音楽が市場に流入した。1960年代にはザ・ビートルズやローリング・ストーンズの影響を受ける形で、フォークやロックが日本の音楽シーンを席巻した。
そして、1990年代以降はJ-POPが日本の音楽シーンを一変させ、多くの新しいアーティストが登場しています。特に近年ではYOASOBIなど、聴く人を魅了する新しいスタイルの音楽が次々と現れています。この地殻変動の中で、紅白歌合戦は果たしてどんな役割を果たすのか、その意義が問われている。
また、近年の視聴習慣の変化も大きな要因です。ストリーミングサービスが普及し、視聴者が好きな時に好きな音楽を楽しむことができる革命的な環境が整いました。そのため、大衆が一堂に会して紅白を視聴することが少なくなっているのが現実です。
このような状況の中で、NHKは紅白歌合戦をどのように進化させていくのか、視聴者にどのようにアプローチしていくのかが今後のカギとなる。また、アーティストたちがこの伝統的な舞台で表現できる機会があるのかも大きな関心事である。文化的イベントとしての価値が減少する中、どのようにして新しいリスナーを惹きつけるのか、そこに注力することが求められる。