石破茂首相「悪夢の民主党政権」 安倍晋三元首相のフレーズ引用、迫る危機感 [自民]:朝日新聞デジタル

2024-10-23

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27日投開票の衆院選に向け、自由党の石破茂首相(党総裁)が、安倍晋三元首相の「悪夢の民主党政権」というフレーズを引用し、野党批判を強めている。選挙情勢への危機感が漂っているが、かつて石破氏自身も批判的に語っていた「悪夢のような民主党政権」とは何か、その裏に潜む真実に迫る。

「悪夢のような民主党政権」と語る石破氏は、22日午後、愛知県豊田市で行われた自民前職の会合に出席した際、この言葉を引き合いに出し、「あんな人たちにこの国を任せるわけにはいかない」と強調した。その後の街頭演説でも、「あんな人たちにこの国を任せるわけにはいかない」と語り、再び野党への強い警戒感を示した。

石破氏がそう語る背景には、安倍政権下の選挙で自民党が獲得した政権奪還の成果があるが、実際には民主党政権の期間中には一部の政策も成功を収めたことは否定できない。その一方で、現在の自民党が抱える内部の対立や、次なる選挙における強力な対抗馬が現れるリスクも無視できない。

選挙戦が進む中で、石破氏の「悪夢の民主党政権」発言には賛否が分かれているが、彼の強いリーダーシップと危機感は、自民支持層だけでなく多くの国民に影響を与えている。果たして、彼の訴えが有権者にどう響くのか、今後の選挙戦の行方が注目される。さらに、各種世論調査でも自民党支持率が減少傾向にある中、果たして石破氏はこの危機を乗り越えることができるのか、注視される。