科学

「世界最古の星図」に隠された未知の星が明らかに!

2025-09-16

著者: 裕美

2300年前の星空を再現、古代の天文学に迫る

北イタリア、トリエステ近郊のCastelliere di Rupinpiccolo遺跡から、2300年前の星空を描いた石板が見つかりました。この石板には、直径約50センチの円形の模様が二つあり、一つには24の星が刻まれています。もう一つには、表面に24点、裏面に5点、合計29個の星が彫られていることが確認されました。

この円形の一つには、「太陽を表す石」と考えられる意味深い解釈が提案されています。これにより、歴史的な天文学の知識が深まるかもしれません。

古代の人々、夜空の星々をどう見ていたのか?

この29個の星座は、28点が夜空に見える明るい星たちを示しており、特に特定の形を持つオリオン座やプレアデス星団、リゲルなどが確認されています。これらの星もまた、古代人にとって重要な天体であったことがわかります。

未来の研究が「失われた超新星」を発見するかも?

さらに、これらの星を現代の天体シミュレーションソフト(Stellariumなど)で再現すると、紀元前1800年から紀元前400年の間の夜空が甦ります。つまり、当時の人々が実際に見た星々が確認できるかもしれないのです。特にTheta Scorpii(サルガス)などの星は、その位置が現代とは異なり、古代には見えなかった可能性も考えられます。

「失われた超新星」とは一体何か?

では、いったい「失われた超新星」とは何なのでしょうか?超新星は星が一生の終末を迎えるとき、巨大な爆発を起こして明るく輝きます。しかし、しかし、全ての超新星が観測されるわけではなく、いくつかの星はその光を失い、私たちの目には見えなくなってしまっています。このような、かつて存在したがもう見えない超新星を指して「失われた超新星」と呼びます。

この古代の星図が示すように、天文学の研究は我々に過去の宇宙に新たな光を当て、失われた神秘を解き明かす手助けをしてくれるかもしれません。その発見がどのようなものになるのか、期待が高まります。

結論:古代の知恵と現代の技術が織り成す未来の宇宙観

この遺跡の発見によって、星々の位置や形状がどのように解釈されていたのかを知る手がかりが増え、その理解が深まります。失われた超新星がもしも実在していたならば、私たちの宇宙観は一変するかもしれません。このように、天文学がこれからどのように進化するのか、ますます目が離せなくなります。