【世界糖尿病デー】糖尿病患者の4人中3人がメンタルヘルス不調を経験 糖尿病に伴う燃え尽き症候群も 医師向けウェビナーを開催 国際糖尿病連合
2024-11-13
著者: 芽依
糖尿病に関する調査によれば、患者の77%が糖尿病が原因の不安やストレスの状態であることが新たに報告されました。
「糖尿病は必ずしもメンタルヘルスの問題を引き起こすわけではありませんが、現在の調査に参加した79%の参加者が精神的なストレスと糖尿病の管理の必要性に苦しんでいる」国際糖尿病連合(IDF)の理事長であるドイツの医学専門家ピーター・シュワルツ氏は語ります。
「糖尿病に関連する燃え尽き症候群(バーナウト)を経験している人も多く、驚くべきことに、バーナウトの影響を受けた4人中3人が糖尿病によるストレスやプレッシャーのために、糖尿病の治療を中断していることがある」と指摘しています。
世界では、現在5億人以上が糖尿病を患っており、2045年までには8人に1人が糖尿病を持つと予想されています。
この予測からもわかるように、今回の調査結果は、糖尿病患者およびその家族のメンタルヘルスサポートの必要性を強調しています。
患者の80%以上が糖尿病の治療において精神的な支援を求めており、「糖尿病は身体および精神の両面に健康に影響を及ぼしますが、医療機関で提供される糖尿病ケアは、血糖値の管理に問題を抱えているという現状が多い。」と指摘されており、専門家の中でも警鐘が鳴らされています。
今回の調査はドイツ、インド、インドネシア、パキスタン、南アフリカ、スウェーデンの6カ国で実施されました。
インドでは、糖尿病と関係するメンタルヘルスの問題について86%が懸念を持っている一方、南アフリカでも同様の結果が示されています。
調査参加者の84%がメンタルヘルスに関する問題を経験しており、83%が医療従事者からのサポートを求めていることが明らかになりました。
「糖尿病のある人が診断を受けるために医療機関を訪れる際、患者としてだけでなく、1人の人間として見ることが必要です」と述べているのは、30年以上糖尿病に専念してきたドイツに拠点を置く専門医、ドイツ・糖尿病脳神経クリニックのディレクターです。
「糖尿病のある人が診断のために医療機関を訪れる際は、疾病だけでなく、その背景にあるストレスやメンタルヘルスの問題にも目を向けることが必須です」とも述べています.