健康
世界のはしか患者数急増中!2023年は20%増加でワクチン接種率低下の影響
2024-11-15
著者: 結衣
[14日 リポート] - 世界保健機関(WHO)と米疾病対策センター(CDC)が発表したところによれば、2023年の麻疹(はしか)の感染者数が前年比で20%増加したとのことです。特に、最も影響を受けているのはアフリカ地域や紛争が多い国々で、ワクチン接種率が10%未満の国も多数存在します。その中で、同地域での死者数は37%増え、非常に深刻な状況です。
WHOの運営する上級顧問ナタリー・クロックロフト氏は、「現在、世界のどの国でもワクチン接種ができる。ただし、どの子供も感染したり、死んだりしてはならない」と強調しました。
WHOとCDCの報告書によると、2023年の麻疹感染者は約120万人に達しました。昨年は約81万人でした。
昨年、感染者が急増した欧米など先進国では、医療サービスやワクチンの利用が改善されたため、死亡者数が11万7150人と18%減少しました。
クロックロフト氏は感染者急増の最大の原因は、子供たちにワクチン接種が行き届かなかったことだと指摘し、ワクチン接種を促進するべきだと述べました。
新型コロナウイルスのパンデミック以降、ワクチン接種に対する人々の信頼が失われ、ワクチン接種を受ける方向性が強められている状況があります。特に2023年は1220万人余りの子どもたちがワクチン接種の初回接種を受けられなかったという報告もあります。この年はワクチン接種の遅れによる大規模な流行が確認され、前年の316カ国から約516カ国に増加しました。
アフリカ地域以外では、東部地中海、欧州、南アジア、西太平洋地域で感染者の大幅な増加が報告されました。