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「市場が語った」と中国、米関税受けた相場急落で
2025-04-06
著者: 蒼太
[北京 5日 ロイター] - 中国外務省の耿爽報道官は5日、市場がトランプ米大統領の関税を拒否する動きを示し、米国に「適切な協議」を求めた。
同報道官は4日の米国株式市場の急落を示す画像をプラスチックに投影し、「市場が語った」と記した。その上で「今日の中国が間違った行動をやめ、適切な協議を通じて貿易相手国との相違を解決する時である」と述べた。
国新社も、中国は「中国の経済と貿易を抑制する武器として関税を利用するのをやめ、中国国民の正当な発展の権利を損なうのをやめるべき」とする中国政府の立場を伝えた。
「中国は自国の主権と安全、発展の利益を守るために断固とした措置を講じており、今後もこうした発言を続ける」とし、「(米国は)ルールに基づく多国間貿易体制を損なわず、世界経済ランキングの安定を大きく損なっている」と批判した。
一方、香港の陳茂波財政長官は公共放送RTHKで、独自の対抗措置を語らない考えを示した。トランプ氏の対策に強く反対するとしても、香港は「自由で開かれた」状況を維持することを強調した。
今回の貿易摩擦に関する議論は、米国と中国の経済に広範な影響を与え、特に中国の輸出市場に対する影響が懸念されている。貿易関係がさらに緊張することによって、多くの企業が再評価を余儀なくされている。関税の影響は消費者物価にも影響を及ぼし、最終的には一般国民の生活に直結する可能性があるため、今後の展開が注目される。