科学

生成AIを活用しない日本人、コストやリスクの偏重が社会の発展を妨げる要因に

2024-12-22

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生成AIが「使っている」または「使ったことがある」と回答した国民の割合

大きな話題を呼んだChatGPTの登場から2年、生成AIの進化は目覚ましい。特に、各社が生み出す画像や音声などのユニークなデータを組み合わせたマルチモーダル化が急速に進んでおり、その機能競争は日増しに激化している。

情報通信白書の生成AI利用に関する5カ国調査によれば、「使っている」または「使ったことがある」と回答した国民の割合は、中国が最も多く56.3%、次いで米国が46.3%、英国とドイツが30%台であり、日本は9.1%と低迷しています。この低迷の理由を探ると、各国共通で「使い方がわからない」と「自分の生活には必要ない」が上位2つを占め、日本特有の要因は認められない。

同じ企業の生成AI活用方法について4カ国調査

同じ企業の生成AI活用方法について4カ国調査を見ると、「積極的に活用する方法」と回答したのは中国が71.2%、米国が46.3%、ドイツが30.1%で、日本は15.7%と最も低かった。「領域を限定して利用する方法」と回答されると、3カ国が80%弱から95%強であるのに対し、日本は42.7%と水をあけられた。

業務利用に関しても異なる状況

業務利用に関しても、3カ国が70%以上であるのに対し、日本は50%にも満たない。民間の日本と米国での生成AIに対するマインドが異なる。生成AI活用指標の中で「生産性」を最重視するのは共通だが、次に重視されるのが米国では「顧客満足度」であるのに対し、日本では「業数、コスト」である。

コスト削減とリスク回避の考え方

既存業務のコスト削減やリスク回避に目が向く日本と、新しい技術の成長の原動力と捉えリスク対策を整備する米国という明白な違いが見られる。

マインド調査の結果

今回のマインド調査でも同様で、日本では初期リスクのリスクを過大視し、保護主義を変えられないことに固執する。コストやリスクばかり気にする国では新技術への関心も薄れ、イノベーションが進みづらい。

成長の原動力にする姿勢

リスクから逃げるのではなく、具体的なリスク対策を整備して成長の原動力にする姿勢が必要だ。