
健康
神経保護薬nerinetideは血管溶解法を行わない血管除去療法に有効か?(解説:内山 真一郎氏)
2025-03-14
著者: 海斗
nerinetideは、急性期虚血性脳卒中の前臨床モデルで多くの研究が行われており、再灌流療法前の神経損傷の進行を防ぐことが期待されている。
この薬剤は、脳卒中患者においても一部効果が見られたが、すべての患者に好影響を与えたわけではない。特に、アルテプラーゼ治療を受けていた患者においては、nerinetideが効果的であったとされる。
しかし、この薬剤の作用メカニズムには未解明な部分が多く、脳内での生理的変化や、投与後の時間経過に伴う影響についてさらに詳細な研究が必要とされている。
最新の研究では、nerinetideが脳の保護に寄与する可能性があるとともに、特に重篤な脳卒中患者や再灌流療法が適用できない患者層への応用が進められている。このような研究が進展することで、将来的に多くの患者が助かる可能性がある。
今後の臨床試験での結果が待たれる。nerinetideが本当に脳卒中治療の新たな突破口になるのか、それとも既存の療法の延長に過ぎないのか、結論が求められる。患者と医療従事者の期待が高まる中、この薬剤に関する情報のアップデートが行われることが求められる。