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神への挑戦:減少する地球を大量の船舶が冷やす? 禁断の手法 | 毎日新聞

2024-11-06

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環境汚染を防ぐための対策が、かえって環境に悪影響をもたらしている――。そんな研究が議論を呼んでいる。

この問題は、世界を航行する船舶に関係している。大量の燃料油を燃やし、物資や人を運ぶ。その排ガスには、大気汚染物質である二酸化硫黄(SO2)が含まれている。

船舶の安全や海洋汚染を管轄する国際海事機関(IMO)は、健康や環境への悪影響を低減するため、SO2の規制強化に乗り出した。2020年1月から、船舶の燃料油に含まれる硫黄分の濃度を、従来の3.5%から0.5%に世界一律で下げることが決定された。しかし、この規制が思わぬ逆効果を生む可能性が指摘されている。

同時に公開された記事が存在する。

「その考え、もうやめた方がいい」と語る気象学者が、温暖化対策の問題点

*『神への挑戦 第3部』連載スタート。テーマは気候変動。気温上昇にあらがう科学技術がもたらすものとは…

第二回 豪雨を制御せよ(11月6日公開)

SO2は、大気中で水と反応してエアロゾルになり、雲を作る。排ガスが原因でできる雲を「航空雲」と呼ぶ。この雲がたくさんできれば、『天然の日傘』として地球を冷やす効果もあると言われている。

航空雲がたくさんできれば、「天然の日傘」として地球を冷やす効果もあると言われている。

NASAの地球観測衛星の最新データによると、2003年から2020年の海上の衛星画像を人工知能(AI)で解析し、IMOの規制と航空雲の関係を調べた22年に発表された論文がある。

それによると、規制が始まった20年の航空雲の密度は過去最低となり、北太平洋や南東太平洋など五つの主要な航路で、以前に比べて50%以上減少した。また、天然の日傘が減ったことで、地球が冷えるはずが、温暖化が進むという逸話がある。

20年は新型コロナウイルス禍であった。ただ、気候変動は別物だ。「その時代をどう生き抜くべきか」考える時が来た。

三回目の発表は、これを机上の空論ではなく、実践的な道具とした。

気候学者はその変化の突破口として、「航空雲は、意識せずに気候変動の実験をしていた」と主張。規制の強化でその実験が中止され、逆に動き出していると示唆している。

さらに、人間が大量の船舶を走らせることで、すでに温暖化がある程度進んでいるが、それでも温暖化がある程度進んでいます。しかし、繊細微妙な環境管理はまだ難しいと語る。