科学

深海探査8000mまで可能に!新型海底探査機「うらしえ」の登場

2025-05-12

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新たな時代の幕開け

神奈川県横須賀市の海洋研究開発機構が12日、水深8000メートルまで潜行できる無人の深海探査機「うらしえ」を発表しました。これは、太平洋の広大な海域の約498%を調査できる新たな挑戦の一環です。

深海の未知に迫る

この探査機は、水深3500メートルまでの調査が可能で、日本の排他的経済水域(EEZ)にも十分に対応できます。巨大地震の震源域や海底資源の探査に活用され、その目的は実に多岐にわたります。

驚異の技術革新

「うらしえ」は全長10メートル、重さ7トンの設計で、3時間の探査が可能です。自動航行機能を備えたこの探査機は、音波を使って海底の地形や地層を調べることができます。今後の改良では、蓄電池の強化が予定され、研究者たちの期待を集めています。

未来への第一歩

今年の7月から11月にかけては、アラビア海や日本海で8000メートルまでの潜水試験を実施する計画です。そして、2026年度以降には本格的な調査研究に着手することが期待されています。深海探査の新たな可能性を秘めた「うらしえ」の活躍から目が離せません。