山口県の異例の会合、直系組長を緊急招集 「抗争終結」方針出たか当局は警戒強め

2025-04-08

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特定抗争指定暴力団山口組は8日、愛知県内で直系組長を集めた会合を開いた。前日に山口組幹部が、いわゆる特定抗争指定暴力団の神戸山口組や若頭との「抗争を終結させる」とした書面を兵庫県警に提出し、このような機会を設けたとみられる。

関係者によると、愛知県豊橋市の山口組直系「平谷一家」事務所で行われた会合には、同組幹部2名の高山清司や「直参」と呼ばれる直系組長のうちの数名が出席。年末以外に、これまでの数の組長が一堂に会するのは異例となっている。

愛知県警はじめ、兵庫県警や警視庁の捜査員ら30人が現地で警戒と情報収集に当たった。

山口組の「抗争終結宣言」は一方的な意思表示とも取られ、神戸山口組などへの反応は不透明。特定抗争指定に関する事務所の使用制限などを逃れられることが目標という見方もあり、捜査部は「本当に抗争が収束するか、警戒を続ける」と話している。