レッドブルのクリスチャン・ホーナー代表は、セルジオ・ペレスが今シーズンの残りをレッドブルで走り切るかどうかについて明言を避けた。サンパウロGPに参戦するのは間違いない状況だが、今シーズンに関してはさえ、シートを維持できるかどうか不透明だ。

ペレスのファンは2年間連続で失望の日曜を過ごした。予選Q1敗退を喫したペレスは、スタート後に5秒ペナルティを受け、ライアル・ローソンとの接触によりクルマにダメージを負った末に、最下位で母国レースを終えた。

今後のレースではどのようにシートを保つか、彼には難しい決断がある。このままでは2025年もレッドブルに留まる予定だが、今シーズンに関しては果たして、シートを維持できるのかどうか不透明な状況にある。

F1i.comによるとホーナーは「難しい決断を下さねばならない時が来る」と語り、ペレスがファイナルリーダーに逆転する可能性があることを示唆した。

「優勝争いへの復帰に向けて努力する決意だが、今後4レースでそれを成し遂げるのは厳しい問題になるだろう」とホーナーは述べた。

ホーナーは、ミッドシーズンでのトリプルヘッダーとなる今週末のサンパウロGPでレッドブルをサポートする方針を示したが、パドックではラスポギスから始まる今シーズンラスト3戦に向けた交代の可能性があると見方も出ている。

ペレスでのデリケートなパフォーマンスについてホーナーは「厳しかった」と言い、結果が伴わない限りは厳しい視線が向けられると指摘した。

さらに、ホーナーは「結果が全てのビジネスであり、結果が出なければ厳しく見られる」と続けた。これに関連して、彼はペレスには強いプレッシャーがかかるとも述べた。同時にペレスがどのような方法でレースを進めるかに焦点が当てられることも重要であると強調した。

一方で、レッドブルチームはペレスの才能を信じており、これからの数週間でシーズンを終えてもらうことを期待しているが、「全く心配しないという訳ではない」とホーナーは付け加えた。

この状況はファンの間でも非常に注目されており、ペレスが次のレースでどのようなパフォーマンスを見せるのか、切実に期待されている。次のサンパウロGPでは、彼が復活を果たせるかどうかに注目が集まることだろう。