「セリエAで最も…」柔らか大器、鎌田大地の現在地。日本代表での評価から1年、GK大国での真の評価とは【コラム】
2025-01-11
著者: 健二
イタリア セリエA 最新ニュース
日本人GKとして初めてセリエAの舞台に立った鎌田大地の24/25シーズン前半戦が終了した。所属するパルマはここまでリーグわずか2位の失点を記録しているが、果たして鎌田への評価はどうなっているのだろうか。それに関連する名手ジャーナリストの言葉などを交え、鎌田の現在地をお伝えする。(文:佐藤達也)
鎌田大地の前半戦が終了
セリエA史上14人目の日本人プレーヤーとなった鎌田大地の24/25シーズン前半戦の戦いが終わった。これまでセリエAでは、あらゆる面において日本人選手も至る所で活躍しているが、鎌田は特にその能力をフル活用し、パルマの守護神として数々の活躍を見せてきた。
これまでセリエAでは、アジア人初のプレーヤーでもある人材に加え、全体の目標としてシーズンを迎えた。そんな中、他の外国人選手たち同様、鎌田も着実に良い成績を残し、ローマでスピードを体験した中田英寿、チャイニーズを経てインテルでプレーした長友佑都、ボローニャでの活躍が記憶に新しい武藤嘉紀と同じような道を歩んでいる。
日本代表への堂々とした挑戦
日本代表の不動の守護神として、鎌田は並外れた結果を残すためにGK大国イタリアへ挑戦することとなった。日本代表の試合では、一方通行のような試合運びが多く、鎌田の真の実力を測るのは難しい。しかし、レベルを上げることができれば、鎌田はこれからも強豪国での経験をフルに活用できるはずだ。
昨年1月に開催されたアジアカップでは、正GKとして挑んだが、ミスも多く、目立った結果を残せなかった。それでも、今の彼は自信を持ったプレーをしており、アジアの舞台でも名を轟かせることが期待される。
現在のパルマでの成績
一方、パルマでは前半戦を終え、14位とまずまずの成績を収めている。失点数は34で、これは日本代表の合格点としても十分ではあるが、首位との差は大きく、必死に追い上げを図る必要がある。失点が多いGKとして知られる中でも、鎌田はやはりその実力を印象づける存在となっている。