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森永卓郎さん、妻と新婚生活のような日々「とても楽しい」がんだん病日記で明かした家族関係の変化(2025年1月29日掲載)| 日テレNEWS NNN

2025-01-29

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経済アナリストの森永卓郎さんが原発不明癌のため、28日に亡くなりました。67歳でした。亡くなる直前まで自身の病状や経済、世相への意見を発信し続けた森永さん。その信条や家族への思いに迫ります。

森永さんは2023年末、著書『がんだん病日記』を公表。亡くなる7ヶ月前、2024年6月に発売されたこの本では、がんや死生観、日常生活で起きた変化などを記しています。

●突然のがん宣告「にわかには信じられなかった」

著書の中で、森永さんは「ステージ4の末期がんだと告知された時、私はにわかには信じられなかった。何しろ、何の自覚症状もなかったのだから。朝から晩までフル稼働で仕事をして、食事もモリモリ食べていた」と心境を明かしました。

また、彼は「その日から、私は精神的に不安定になり、体調も治療に向けて変わってしまった」と述べています。

●人生成大切に「いえやる、すぐやる、好きなようにやる」

自身の死生観については、「がんの宣告を受けると、多くの人が1日でも長い余命を望み、永遠の命を求めたくなるが、私はそうではない。自分がその時点までの人生で、やりたいことをやりながら、楽しく過ごせたらそれでいい」と語りました。

森永さんは生前、常に人とのつながりを大切にし、妻と過ごす時間を心から楽しんでいたといいます。彼の口から繰り返された言葉は「人は一度だけの人生だから、思いっきり楽しんでほしい」というものでした。

そして、特に妻との新婚のような日々を謳歌していたと語り、「毎日が楽しい」とも語っていました。

それからも、彼は病気のことや治療に関しても発信を続け、「私は今、この瞬間を大切に生きている」と語りました。

●家族の大切さ認識

彼はその後も、病状や体調、治療などについて発信し続けました。そして、「家族との時間は無駄にはならない。特に妻と過ごす時間は貴重で心から楽しい」とも述べており、家族の存在が生きる力になっていたようです。

このように森永さんは、がん宣告を受ける前から後にかけて、家族との絆や人生の瞬間の大切さをしっかりと感じていたことが伺えます。彼の考え方は、多くの人々に感動を与え、自らもその教訓を実践していたのではないでしょうか。発信を続けた森永卓郎さんの生き方は、多くの人に勇気を与えることでしょう。