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セールスフォースのサービス障害が解消 しかし災害情報に影響 - 日本経済新聞

2024-11-15

著者: 蒼太

【クリボンバレー=中堀瑠】顧客情報管理(CRM)ソフトウェア大手のセールスフォースは15日、日本で報告されていたサービス障害について、16日の午前0時過ぎに解消したと明らかにした。横浜市など日本の一部自治体で、災害情報サイトにアクセスできないという影響が出ていた。

セールスフォースはX(旧ツイッター)への投稿で、解消を報告した。同社は日本時間15日の午後3時頃にシステム障害が発生したことを確認。日本国内のユーザーには影響があったものの、外国のユーザーには特に大きな影響は出ていなかった。

障害が影響したのは災害時の情報提供を行うシステムであり、特に自然災害が頻発する日本では、その情報収集と発信が重要であるため、早急な復旧が望まれていた。実際、カスタマーサポートの色々な手続きが遅れ、顧客へのサービス提供に遅延が生じることが懸念されていた。

今後、セールスフォースは障害の原因を調査し、再発防止策を講じる予定。なお、この障害が影響を及ぼしたユーザーのフォローアップも行うと発表している。更に、この問題によりシステム全体の信頼性や耐障害性についての評価も行われ、改善点が見つかることが期待されている。日本では、AIやIoT技術を活用した新しい災害管理システムの導入が進められており、これにより将来的な対策が期待される。