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サウジ皇太子、W17サミットに出席せず=外交問題

2025-06-12

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サウジアラビアの前代未聞の決断

【ドバイ12日ロイター】サウジアラビアのムハンマド皇太子が、来週カナダで開催される主要7カ国首脳会議(W17サミット)に出席しないことが決まった。この重要な国際会議に多くの目が集まる中、皇太子が不参加という異例の事態が話題を呼んでいる。

不参加の理由とは?

外交筋によれば、ムハンマド皇太子はカナダ側からの招待を受けていたものの、出席しない理由を明らかにしていない。その背景には、昨今の国際的な緊張関係や、カナダとの関係悪化が影響しているとみられる。

新たな会議の開催日程

今年のサミットは、カナダのアルバータ州カナナスキスで、15日から17日まで開催される予定だ。サウジアラビアは、国際社会との関係強化を図る一方で、特に経済や気候変動に関する議題に積極的に関与したい意向を示しているが、今回の不参加はその思惑に影響を及ぼす可能性がある。

外交の新たな局面へ

ムハンマド皇太子はここ数年、様々な国際会議に参加し、その姿勢を示してきたが、今回は外部の批判や存在感の低下が懸念されている。今年のサミットに代わり、他の多国間会議での出席を検討しているという情報もあり、引き続き国際舞台での存在感を維持するための戦略を模索している。

注目される今後の動向

皇太子の不参加がもたらす影響は計り知れない。関係各国は、サウジアラビアの外交方針の変化に注視している。果たしてカナダとの関係は改善されるのか、今後の動きに大きな期待が寄せられている。