ビジネス

三井UFJ銀行・預金庫破損 元行員は贈収賄の金品を販売、投資に充てていたか 警視庁捜査

2024-12-30

著者:

三井UFJ銀行の元行員が東京都内の2支店で預金庫から顧客の金品を盗み出した問題で、元行員が盗品の贈収賄に関与していた可能性が浮上し、警視庁が捜査を進めている。この元行員は、盗品の貴金属などを複数の買い取り店で販売していたことが分かり、30日には逮捕された。

元行員は、1990年代に入行した40代の女性で、2023年11月14日に給与を受け取っていた。盗品の管理をする立場で、店舗で保管していた合鍵を悪用して、顧客の金品を横領していたとされている。

2020年4月から2023年10月にかけて、練馬支店(練馬区)と豊島支店(豊島区)で約460人が被害に遭い、総額は時価で十数億円に上る。この他にも数十人から、盗まれた可能性があるとの申告があり、被害の拡大が懸念される。

預金庫の使用者から指摘があり、2024年10月31日に発覚。三井UFJは12月16日に会見し、合鍵を本部で一括して管理する方針を示した。今後、再発防止に向けた対策を講じる考えを示している。

この事件は、金融機関の内部管理体制の脆弱性を浮き彫りにしており、顧客に対する信頼を大きく揺るがす事態になっている。更なる情報が明らかになるにつれ、社会に与える影響も大きくなると予想されている。