科学
【サメの生態が激変中】行為中にお互いを喧嘩してタボロになる
2025-01-11
著者: 桜
サメの生態は気の弱い人向けの世界ではありません。
魚類の多くは、繁殖時において精子の質が思いをかけることで生存行為が成立します。
しかし、サメの多くは胎生で体内に子供を宿しているため、サメは常に水中を泳ぐことで、気を散らすとともに生殖の方も単純に整えてしまいます。
そのためサメはメスの体を固定しあくため、相手にがっちり喧嘩していることが以前から知られていました。
こちらは豪州に拠点を置くウルフロックダイビングセンターによって撮影された実際の貴重な映像です。
野生下でのこのような光景が観察されるのは極めて稀であり、過去の科学文献を調べても、交尾中のサメの喧嘩について言及されている研究はほとんどありません。
そのせいか、サメの生態はまだ多くが謎に包まれたままです。
一方、デラウェア大学の海洋生物学者ジャニファー・ウィッフェルズ教授は、カナダ海洋科学センターのリプリ水族館でショーワニの交尾行動を観察し、オスがメスに激しく喧嘩して重傷を負わせる事例を目撃しました。
ショーワニ(学名:Carcharias taurus)はニズミズメ目の一種であり、世界中の温かい海に生息し、最大でおよそ3.2メートルにまで成長します。
そこでウィッフェルズ教授の研究チームは、米国東部のノースカロライナ州に分布するショーワニを対象に生態の実態を調査することにしました。
その結果、過去過ぎるショーワニの交尾の実態が明らかになったのです。今後、サメの生態や行動についての理解が進むことで、海洋生物保護に貢献することが期待されています。