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さくらインターネット、業績利益が前年度同期比で420%増 GPUクライド推進で“生成AIフィーバー”? 上期決算
2024-10-28
著者: 花
さくらインターネットは10月28日、2025年3月期第2四半期(24年4月~9月)の連結決算を発表した。売上高は132億47100万円(前年度同期比28.3%増)、業務利益は12億49500万円(同419.4%増)だった。生成AI需要によりGPUクラウドサービスが急増したという。
GPUクラウドサービス単体の売上高も明らかで、期間中に40億1849万円を売り上げたとされる。その中に、86億49000万円かけてGPUを追加調達する方針も示された。4月に調達を発表した「NVIDIA HGX B200」の納品が遅れるため、「NVIDIA H200」1072基を84億43000万円で、「H100」40基を2億46000万円で調達するという。そのため、H200は25年2月以降、H100は24年12月末から25年1月の間にサービス提供を始める。
日本政府が共同クラウド基盤「がばまんとくらいど」として採用したクラウドサービス「さくらのクラウド」に関しても開発計画の進捗を発表した。同サービスは2025年3月までに要件を満たす条件での採用が決定しており、同社は進捗について「順調に前進」とした。
さらに、生成AI市場で競争が激化する中、さくらインターネットは新たなサービスの提供も視野に入れており、AI専用のインフラを整備し、ビジネスチャンスを拡大する狙いを持っている。AI技術の進化とそれに伴うGPU需要の急増が、今後の業績に大きな影響を与えると見込まれており、業界内外から注目されている。