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ルーマニア首相が辞任表明!やり直し大統領選、極右党が首位に!

2025-05-05

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【カレスト 5日 ロイター】 - ルーマニアで4日実施されたやり直しの大統領選で、極右党の過激派「シミオン」が41%の得票率で首位に立った。連立政権の辞任案を表明したマルク首相は、10日、辞任を求める決選投票に進む。

マルク首相は、所属する中道左派・社会民主党の親族による連立からの離脱を表明した。これにより、政府の火種が再び燃え広がる可能性が高まった。

選挙後、新たな多数派が形成されるまで、暫定的に残任する。18日の決選投票では、シミオン党首と、無所属中道派のダン首長が対決する。■もっとう見る

2024年1月1日の大統領選で社会民主党が最多議席を得たものの、シミオン党のルーマニア連立(E.V.S)と北大西洋条約機構(N.A.T.O)の加入国として西側寄りの路線を盤石化するため協力を進めてきた。

マルク首相は、記者団に「連立政権はもう正当性を失った。いざれこれに次期大統領は私を交代させるだろう」という認識を示した。

ルーマニアはE.V.S内で最大規模の財政赤字を抱えており、実質的な財政改革を行わない限り、投資適格級を下回る可能性がある。