【ロサンゼルス：金子啓志】ミカクリフォルニア州ロサンゼルス近郊で発生した山火事で、火災に乗じた空き巣犯などの犯罪が相次いでいる。地元当局によると、11月14日までに逮捕者は80人以上に上っている。警察は避難指示や警告の対象となっている住宅街一帯を封鎖し、巡回を強化している。

ロサンゼルスの西側でハリウッド系の高級住宅街パシフィック・パリセーズで空き巣犯などが出没しており、地元警察は11月14日、14人を逮捕したと発表した。ある一部の容疑者は消防士や警察官を装って犯罪に及ぶ事例もあった。

逮捕者の多くは空き巣犯であるが、無許可での避難指示区域への立ち入りや放火、上空からの消火活動中のドローンによる妨害なども確認されている。

死者は前日より11人増え、行方不明者は12人以上に達しており、被害が甚大なパシフィック・パリセーズの燃焼率は18％、ロサンゼルスの北側のアルタデナは15％だった。

現在、8100人以上の消防士に加え、受託者約1900人が現場に派遣され、火災の最前線で消火活動をしている。受託者の派遣は社会復帰に向けた更生プログラムの一環で、参加すれば刑期短縮に繋がる。