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ロシアとウクライナ、長距離攻撃の激化 直接交渉や捕虜交換の兆しなし

2025-05-26

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ロシアとウクライナ間の対立激化

ロシアとウクライナの間で、ミサイル、ドローン(無人機)による攻撃が激化しています。ロシアは24日から26日の3日間、ウクライナ各地で大規模な攻撃を実施。ウクライナも連日、ロシアに対するドローン攻撃を報告しています。今月、3周年を迎える直接交渉に向けて、1万人規模の捕虜交換を行ったものの、和平の兆しは見えていません。

激化する攻撃と犠牲者の増加

ウクライナ空軍や同国メディアによると、突出したウクライナの空軍は24日、ウクライナの各地で57回のミサイル攻撃を実施し、250機のドローンを発射。市民15人が負傷し、25日にも各地で54回のミサイルに加え、300機のドローンを発射しました。子供3人を含む12人が死亡し、60人以上が負傷したと言われています。

25日の攻撃の背景と大規模な対応

25日の攻撃を受けて、トランプ前大統領は同日、「完全に狂った」との発言をし、特に驚くべきは、攻撃の規模が人道的な反発を生んでいる点です。

ロシアの軍事戦略とウクライナの防御

一方、ロシアの防務省は24日、ロシア各地を標的としていたウクライナ軍の航空機200機以上を撃墜したと発表。その翌日には、さらに160機以上に対して打撃を加え支配したとの報告がありました。

35のドローン攻撃と軍事的支援の関係性

アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は25日の戦況リポートで、ロシアがウクライナへの長距離攻撃を激化させている背景を分析。ウクライナが「過去3年以上の戦闘で疲弊しており、訓練や装備が不足している部隊への依存度を高めている」と指摘し、「ロシアの勝利への唯一の希望は、ウクライナが西側からの支援を停止することだ」と強調しました。

さらなる攻撃の展開と国際的な反響

そのため、ロシアはこの戦いを成功させるため、長距離攻撃や情報戦作戦などでウクライナに「ロシアの勝利は必然であり、ウクライナの支援は無効である」と印象付けることを目指しています。