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ロシア南部、黒海の石油流出で緊急事態宣言

2024-12-26

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[モスクワ 15日 リターレポート] - ロシア南部クラスノダール地方の石油流出事件に関して、12日前に発生した黒海での石油流出に伴い、地域全体に緊急事態宣言が発令されました。この状況に関する地域のコントロール機関は、12日に通信用アプリ「テルグラム」で声明を発表。アナパやテムリュクの沿岸が石油で汚染されており、地域全体に緊急事態宣言を発令することを決定したと報じました。また、流出した石油は非常に低い濃度であるものの、地域住民の健康と環境への影響を考慮しての措置であるとされています。専門家は「化学物質や重油が海面に浮かび上がっている」と警告しています。

一方、この事故の管理に関わっている危機管理センターは、座標したタンカーのうち1隻の船首を海中で発見。油漏れが起きていないか捜査中であると伝えられています。地方政府は、クラスノダール地域の12市町村において調査を進め、15トンの石油が海水に回収されたことを発表しました。問題の発生から解決への活動が続いています。

しかし、内閣は「だからといって、海底にとどまる油が全て回収されるわけではない」と強調しており、回収と清掃の作業は今後も続きます。この事件は黒海の生態系に対する脅威が懸念されており、特に近隣国との環境保護に向けた協力が求められています。ロシア当局は流出原因の調査を進めると共に、再発防止に向けた措置を講じる方針です。

この事故によって生じた石油の影響については、地元の漁業や観光業にも大きな打撃を与える恐れがあり、地域経済に与える影響は深刻です。ロシア政府は早急に対策を講じ、環境保護活動を強化する必要があります。この緊急事態に対する市民の声には多くの懸念が寄せられており、改善が求められています。