
「ロシアで動く機会」うたう動画が拡散、若い女性に注意喚起する南アフリカ
2025-08-26
著者: 芽依
若者を狙う危険な動き
南アフリカ政府は、海外で動く機会をうたうキャンペーンがソーシャルメディア上で拡散されていることを受け、こうした宣伝にだまされないよう若い女性に注意を促している。
南アフリカ政府は、同国のインフルエンサーたちが若い女性を対象としたロシア国内での採用機会を促進する動きに対抗するため、多くの投稿を行っている。
インフルエンサーからの警告
インフルエンサーのサイラ・フーリー氏(本名:オナー・ズマ)は、動画配信アプリTikTokに投稿したプロモーション動画について調査を進めている。動画は現在、フーリー氏のアカウントから削除されている。
この動画は、キャリアをスタートさせるために間もなく失業する若い女性を対象に、専門的スキルを習得するための2年間の「スタート・プログラム」について参加を呼びかける内容だった。
求人の背後に潜むリスク
南アフリカでは、多くの若者が失業しており、職を求めている人も多い。政府はこのメッセージが若者たちの敏感な心情を利用していると警告している。
フーリー氏は「スタート・プログラム」を「一からの新たなスタート」と表現し、「ここではアフリカ系やアジア系、ラテンアメリカ系の女性が公正に扱われる」と述べている。
注目される女性たち
TikTokで170万人のフォロワーを持つフーリー氏は、採用された人にとっては仕事が得られ、ロシア語の会話も学べると説明している。
だが、若い女性がどのような職種に就くかは明らかでなく、どのようにしてその枠を狭くするのか、逆に広げるのかは謎が残る。
ついに現実に目を向ける時が来た
フーリー氏が何らかの違法行為を行ったとは直接示されていないが、前週に自身に送られた投稿に対する直接的な反論は行われていない。
フーリー氏の近くのインスタグラムには、飛行機の中でシャンパンを飲んでいる写真とともに、「足を細くして、シャンパンを注いで、酔えは気にしない」と書かれている。
国際的な課題への目を向ける
政府は、「働きかけに心配している」とし、同国の国際関係協力部(DIRCO)で公衆外交担当者を務めるクレイスロン・モニエラ氏は述べた。「若い人たち(特に少女性)は、TikTokやインスタグラム、そのほかのソーシャルメディアで発信される最も悪影響なコンテンツを求めるつもりはない」とも語っている。
モニエラ氏は、若い人々が一般に新しい働きかけで意識変化を求められるとし、人生の選択肢を選ぶためにはリスクを理解する必要があると強調している。