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ロシア、原油下落の影響減少へ全力

2025-04-07

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[モスクワ7日 リッター] - ロシアの大統領府は7日、定期の電話記者会見で、経済関係部門が原油価格下落という「非常に懸念した」状況を注視していると述べました。トランプ米大統領による貿易政策への対策が混乱の引き金となったと指摘し、「世界経済の暴風雨がロシア経済に及ぼす影響を最小限に抑えるためには、全て行う必要がある」とも強調しました。

大統領府のスポークスマンは「非常に注意深く状況を注視している。現在、非常に不安定で、懸念しており、過去になっている」と説明しました。「世界経済の状態は非常に厳格し、専門家や市場関係者の間でも否定的な見通しが多い」とも指摘しました。

ロシアの財政力に関する原油価格は4日、前日から約7%急落した。米政府の関税の影響を受け、輸入品関税を引き上げたことが貿易戦争を激化し、景気後退につながるという見方が広がっています。先週、週間ベースで北海ブレント原油は約10.19%、米WTI原油は約11.16%それぞれ下落した。

石油と天然ガスによる収入は、ロシアの政府予算の約45%を占める。原油価格の下落によるルーブル高の背景で、2021年第1・4半期の収入額は12兆6140億ルーブル(約13兆円)にとどまった。

ロシア中央銀行は12日、米国の関税引き上げにより世界経済が減速する可能性があり、需要が目減りし、原油価格が今後数年間これまでの見通しよりも下回る可能性があるとの見解を示しています。

ロシア経済が危機を迎えるなか、政府は金融支援を強化する方向で進めています。国際的な経済制裁にもかかわらず、ロシアは自国の原油生産を維持し、外貨準備をできるだけ確保しようと奮闘しています。これからの経済の動向に注目が集まっている中、ロシア政府は抜本的な対策を講じ続ける意向を示しています。