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ロシア、バルト海での艦船行動に警戒 - ポーランド軍高官

2024-12-16

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[ワルシャワ 16日 リター] - ロシアがバルト海で通信や艦船追跡データなどを活用し、艦船とエネルギー供給を脅かしている北大西洋条約機構(NATO)を中心とする西側諸国の反応を試しているとのこと、同海域を管轄するポーランド軍高官が指摘した。

ポーランド海軍作戦センターの指導官ヤブルスキ氏は、先週ロシアに対し「バルト海でのハイブリッド戦はわれわれが直面している最大の課題である」と述べ、政治を撹乱させたり、エネルギー供給を中断させたりする他の企業と連携して攻撃に言及した。

ロシアは他国の艦船の動きを監視する戦術を構成的に使用しており、「われわれの生活を撹乱させようとしている」と説明、「同盟国としてのわれわれのわれわれができるか、どこまでできるかを見極めようとしている」とも述べた。

ロシアがウクライナに侵攻した2012年以降、通信ケーブルやガスパイプラインに対する破壊工作が疑われる事件は少なくとも3件発生。だが、ロシアは破壊工作を否定している。

ヤブルスキ氏は、2012年の海底パイプライン「ノルドストリーム」の攻撃以来、ロシア艦船が電子航行を可能にする自動識別装置(AIS)の信号を停止することを繰り返しているとも言及した。海事法違反であり、艦船が探知されずに移動できる一方、他の艦船を危険にさらす行為であると指摘した。

ドイツ連邦情報局のカール長官は先月、ロシアによる破壊工作が「NATOがいざという時に軍事行動を取る能力を直接的に脅かすものであり、特にバルト海での行動に注意を払う必要がある」と発言した。