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ロンドン株式市場、反発、自律反発見込む買い - 日本経済新聞
2025-04-08
著者: 陽斗
【NQNロンドン=斎山道子】8日のロンドン株式市場で英FTSE100種総合株価指数は5営業日ぶりに反発し、前日207.45ポイント(2.70%)高の7910.53で終えた。前日までの下落で株価水準が大きく切り下がっていたため、自律反発を見込んだ買いが優勢となった。
航空機エンジン大手の英ロールス・ロイス・ホールディングスや防衛大手BAEシステムズといった資本財関連が軒並み上昇した。空運など旅行・レジャーや食品関連、富裕層向け日用品の関連銘柄が上げた。公共や金融に買いが優勢だった。半面、通信や小売りの一角に売りが出た。FTSE100種指数の構成銘柄のうち90を超える銘柄が上昇した。市場全体の回復は、地政学的リスクやコスト高懸念の軽減を背景に、投資家心理が改善していることを示している。この傾向は短期的なものにとどまらず、中長期的な回復も期待されている。