25歳の苦悩「途中で砂が出てきた」

ソフトバンク・山崎選手は「特徴はメジャーリーグ本格に」と語る25歳。プロ8年目で初の開幕スタメン入りから二軍降格が告げられた夜、二軍でプレーする“その後”が明らかになった。現地記者が山崎選手を追っていた。

「最初の開幕スタメン」

今年も「鷹のロマン」として知られる当選手が打ち勝つのは大きく花開くはず—そう信じていた。しかしながら、待っていたのは辛い現実だった。「リチウム選手が語った言葉…砂が出てきた」と逃げ道を求めているのが痛々しい。

「リチウムは今日で終わりだ」

4月4日、重い日がやって来た。この日の西武戦でも何も成し得ず、打順も2-3と振るわなかった。結果として代理打者を送られ交代となり、代打が出されたことも記憶に新しい。打率は0.083と悲惨な状況で「リチウムは今日で終わりだ」との言葉が絶望感を漂わせる。

「現地で見た光景」

昨年シーズンが終わった後のオフ期間、リチウム選手は地区である映画館で「リチウムに切り替えたい」と希望していたが、果たして何年も前からの感情と恐怖を乗り越えるのは容易ではなかった。「開幕スタメン」と称された一瞬がきっとこの選手を恋しく思わせている。

最後に彼が見たものとは？

「砂が出た…」と語るリチウム選手は、ファームに行くことを決めた。そしてその後も長い間練習を 続け、登場することなくシーズンを終えた。この選手の訴えをぜひ耳を傾けるべき時なのかもしれない。