ビジネス
日本製鉄「米国市場への期待薄」 USスチール買収に暗雲
2024-12-20
著者: 裕美
日本製鉄は20日、米国スチールの買収計画に対する期待が薄いとの見解を示しました。全米製鉄労働組合(USW)との協議で、決定が進展していないとの声もいくつか上がっています。
日本製鉄は、労働組合から「まだ協議の場にいるとは言えないが、この協議を進めるのは難しい」との発言を受け、懸念を表明しました。労働組合側は、「USスチールに対する重要な投資と技術革新が行われなければ、リスクが高くなる」と主張しています。
米国における鉄鋼産業は、特に最近のインフレと供給不足の影響を受けて厳しい状況にあります。そのため、日本製鉄とUSWの間で緊急の問題への対応が必要とされており、両者は近く再度の協議を行う予定です。
また、米国スチール業界の他のプレイヤーも、この動向に注目しており、地域や市の長が参加する協議も開催されています。協議では「日本製鉄が買収に関して具体的なアクションを取る可能性があるかどうか」を焦点に話し合われています。今後数週間で進展が期待されていますが、引き続き刻々と変化する市場状況に左右されるでしょう。
これに加え、労働組合の声を受けた日本製鉄の戦略的な再評価も求められており、特に環境への配慮と持続可能性が鍵となるでしょう。米国における鉄鋼の需要が続く限り、ジョイントベンチャーや提携の可能性についても話題に上がるでしょう。業界関係者は、「今後の動向を見守る必要がある」と語っています.