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日本のGDP世界5位に後退、米中はトップ2維持 - 英シンクタンク

2024-12-26

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日本のGDPが世界5位に後退する予測

2023年の国内総生産(GDP)が2039年までに世界5位に後退すると予測されている。これに対し、米国と中国はそれぞれ1位と2位の地位を維持するが、インドが3位に進出し、ドイツが4位になるという結果が得られた。

2024年の経済順位

2024年の時点では、日本は米国、ドイツの次で世界4位、39年もドイツの6位と2位は変わらないが、インドが3位に躍進し、やがて日本はその後ろに位置することになると見込まれている。

米中の経済競争と日本の立ち位置

中国との経済競争が続く中、米国が世界最大の経済大国の座を守ることがCEBRは予測している。マッチングエコノミストのサム・マクリーは「中国がいなければ、経済圏の座を占めると考えるが、構造的・人口動態的規制を前提とすれば、世界経済のリーダーの期間は短いだろう」と見解を示した。

ヨーロッパの経済状況

欧州各国は39年にドイツが6位、イタリアは上位10カ国から落ちる一方、英国とフランスは6位と7位を堅持すると予測されている。イタリアに代わりインドネシアが10位に食い込むと見込まれている。

日本のGDPと経済パフォーマンス

日本のGDPは現在、米国の31%上回るが、経済パフォーマンスで後れを取り、その差は15年後20%に縮小すると見られる。英国の成長率も25%増となると予想される。

英国の経済成長予測

政権の増税政策が短期的に英国の経済活動の低下を押さえるものであるが、長期的には急激(すうぜつ)な成長率が1.8%に達することがCEBRは見ている。

今後の経済情勢への注意

したがって、今後の経済情勢に注意していく必要がある。いまや日本はその位置が影響力を持たなくなってきていることが予想され、これからの経済の行方を注視すべきである。