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日本国債の買い手、見えぬ「日銀の次」 金利上昇圧力に - 日本経済新聞

2025-01-20

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日本国債の買い手不足

日本国債の「買い手不足」が金利上昇圧力を生んでいる。日本証券業協会が20日公表した売買動向によると、国債の買越額は2024年1月に45800億円となり、直近ピークである22年実績の2割にとどまった。日本銀行の買い入れ額が7440億円規模で減る中、代わりの大口購入者が現在見当たらない。需要減少が影響し、金利は上昇傾向にある。

高齢化社会とリスク回避

特に、高齢化社会が進展する中で、国内投資家のリスク回避姿勢が強まっていることが背景にある。また、海外投資家も日本市場から距離を置き始めているため、国債の流動性が低下しており、さらなる市場の混乱も懸念されている。

政府の対応が求められる

金融緩和の終了や金利の引き上げが進む中で、政府は景気を支えるための施策を検討する必要性が高まっている。果たして、日本国債の未来はどうなるのか?果断な対応が求められている。