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任天堂の次世代コンソール、スイッチ2で「転送用の食材」に--microSD Expressカードは本当に今必要なのか

2025-04-03

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「Nintendo Switch 2」(スイッチ2)の話題の一つが、外部ストレージに「microSD Express」を採用した点だ。

スイッチ2は256GBの内部ストレージがあり、微細にmicroSD Expressカードを購入せずとも十分遊べる。しかしながら、例えば「エルデンリング」のような超大作は、どれくらいの容量を必要とするのか、1作品だけでストレージの5分の1を消費することもある。つまり「大型ゲームをいくつも本体に保存しておきたい」なら、内部ストレージでは足りない場面が出てくるかもしれない。

そのため、必然的に必要となるのがmicroSD Expressカードだが、通常のmicroSDカードよりも圧倒的に転送速度が特長だ。例としてSanDiskの一般的なmicroSDカード「Extreme」シリーズ(256GB)は読み込み速度が190MB/s程度だが、microSD Expressカード(256GB)では最大880MB/sにもなる。ゲームデータを読み込むのにあたってこの速度差は非常に大きい。

スイッチ2は最大2TBまでのmicroSD Expressカードに対応している。また、転送速度の観点で、初代スイッチで利用しているmicroSDカードはスイッチ2では利用できないと思われる。

さらに、値段の高騰に注意が必要だ。

このmicroSD Expressカードだが、存在自体を知らなかった人が多いように非常にマイナーで、製品数も少ない。さらに、各社が扱っている商品名のmicroSDカードを発売しており、例えばSanDiskの「Extreme」は、今回のスイッチ2が対応する「Express」ではないため注意が必要である。

一方、今回のスイッチ2の発売にあたって、6月5日の発売日までにmicroSD Expressカードの供給数も増えると考えられる。

また、ネットでは「すでに転売用の食材になっている」と価格を指摘する声が大きい。例えばSanDiskのmicroSD Expressカード(256GB)は、Amazon.co.jpでは通常価格が9580円のところ、スイッチ発売直後には価格が1万7500円にまで跳ね上がっている。

前述の通り、スイッチ2の発売日は6月5日で、その際は顧客が获取できるユーザーも限られる可能性がある。さらに、内部ストレージでも十分遊べることや、今後のmicroSD Expressの供給数増加も見越すと、今買い急ぐ必要はないと考えられる。

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