テクノロジー

任天堂は日本人のために「Switch 2」を2万円安くした…「外国人転売やーの駆逐」だけではない本当の理由(プレジデントオンライン)

2025-04-09

著者: 裕美

任天堂は、約8年ぶりの新型ゲーム機「Nintendo Switch 2」を6月5日に発売すると発表した。日本語版は多言語対応版より2万円安いが、なぜ価格に差が出たのか。推定のコンサルティングサービスを手掛ける「プライシングスタジオ」代表の高橋嘉尋さんは「外国人による転売対策だけではなく、任天堂の独特な戦略がある」と語る。

2025年には「安い」評価を受ける「Nintendo Switch 2」を発表するとみられており、注目の価格は日本語版が4万7980円(税抜)、そして多言語対応版はより高い価格設定(6万7980円)となっており、国や地域によって価格が異なる「二重価格」が採用されています。

初代Switchが2017年に3万2378円(税抜)で発売されたことを考えると、Switch 2はおよそ1.5倍の価格。しかし、強気な価格設定とも思えるこの価格には、発表後にSNSやメディアも話題になるほどに高すぎる!という声があがっています。

「このスプックが5万円なら安い」「円安の中、国内価格を抑えてくれたらいい」といった、ポジティブな声が目立ちます。この背景には、日本語版だけ価格が抑えられているという実情や、海外価格(多言語版)が基準となって割安に見えるアンカリング効果も影響していると考えられます。

さらに、Switch 2の価格設定に隠された複数の落ちを読み解くなら、プライシングの奥深さ・面白さを一緒に考察していきます。

Switch 2は、初代のように国内向けの価格抑制戦略の先駆けとしつつ、もはや少数派とされている二重価格の適用によって、注目随時プライスのヒトツを持っていることで、宣伝効果もあったのではないかと示唆されます。実際に、任天堂はこの販売戦略に力を入れており、過去の成功した作品を通じて、しっかりとプライシングを計画しているといわれています。

将来的には、Switch 2がいかに運用されていく上で「安さ」や「多局アプローチ」に関連し、任天堂自体のブランドにどのように作用するのか、その動向も注目です。総じて、ゲーム市場の変化に合わせた巧妙な販売戦略が次の時代のゲーム機文化を支えていくことでしょう。