
人間の道徳感が驚くべき変化!6つの基盤で分かる真実とは?
2025-07-08
著者: 蒼太
道徳の基盤—人間の判断基準とは
人間の道徳感は、社会心理学者ジョナサン・ハイトによる「道徳基盤理論」に基づいています。この理論では、私たちがよいことと悪いことをどのように判断するかは、6つの「直感的な基盤」に支えられているとされています。
6つの感覚、その裏側に隠された意味とは?
この理論によると、私たちは以下の6つの感情を通じて道徳的な判断を行っています。それぞれ、誰かが「良い」と「悪い」を判断する際に大きく影響するのです。
① 思いやり/危害(Care / Harm)
他人の苦しみを減らし、大切にしようとする感情です。特に弱者や貧しい人々を守りたいという心情がここに反映されています。
② 公平さ/不正(Fairness / Cheating)
正しい報酬や公正な分配を求める感覚です。「フェアプレー」に対する強い信念を持つ人々が多いのが特徴です。
③ 忠誠/裏切り(Loyalty / Betrayal)
家族やグループへの帰属意識が強く働き、仲間を裏切ることに強い嫌悪感を抱きます。国への愛情もここに含まれます。
④ 権威/反逆(Authority / Subversion)
社会のルールや権威に対する深い尊重が示されています。特に年長者や伝統に対して強い敬意を持つ人が多いでしょう。
⑤ 神聖さ/堕落(Sanctity / Degradation)
身体や心に対する「聖なるもの」としての意識が強く、清浄さを保つことにこだわる傾向があります。
⑥ 自由/抑圧(Liberty / Oppression)
他者による自由を制限されることに対する強い不快感があり、平等を重んじる観点がここに含まれています。
この理論の重要性—文化や時代を超えて繋がる道徳感
これらの道徳基盤は、文化や時代を超えて共通する心理的な指針です。政治的な立場による分断がある中で、リベラルな人々は「思いやり」や「公平さ」を重視し、一方で保守的な人々は「忠誠」や「権威」を重視する傾向にあります。
道徳に関する6つの直感的な基盤は、私たちの判断や行動にどのような影響を与えているのでしょうか?この問いに答えることで、より深い理解を得ることができるはずです。